レンタカー営業時間外の返却ガイド|注意点と安心返却方法
はじめに:レンタカー営業時間外返却の基本
旅行や出張でレンタカーを利用する際、返却時間がレンタカー会社の営業時間外になってしまうことってありますよね。「早朝便に乗る前に返したい」「夜遅くに到着するから、そのまま返却したい」など、理由はさまざま。そんな時に便利なのが「営業時間外返却」です。
レンタカー営業時間外返却とは?
文字通り、レンタカー会社の店舗スタッフがいない時間帯(早朝や深夜など)に、指定された方法でレンタカーを返却することです。多くのレンタカー会社では、事前に手続きをしておくことで、この便利なサービスを利用できます。
営業時間外返却のメリット・デメリット
【メリット】
- 時間を有効活用できる!:フライトや電車の時間ギリギリまでレンタカーを使えたり、旅程に縛られず自由に行動できたりします。
- 自分のペースで返却できる!:店舗の混雑を気にせず、落ち着いて返却作業ができます。
【デメリット】
- スタッフによる直接確認がない:返却時の車の状態をスタッフと一緒に確認できないため、後々トラブルになる可能性もゼロではありません。
- トラブル時の即時対応が難しい:何か問題が発生しても、すぐにスタッフに対応してもらえない場合があります。
- 利用できる店舗やプランが限られる:全ての店舗やプランで対応しているわけではありません。
この記事でわかること:スムーズな返却のために
この記事では、レンタカーの営業時間外返却をスムーズに行うための具体的な手順や注意点、よくあるトラブルとその対策について詳しく解説します。しっかり準備して、安心してレンタカーを利用しましょう!
1. レンタカー営業時間外返却は可能?確認すべきポイント
まず大前提として、「営業時間外返却がそもそも可能なのか?」を確認する必要があります。すべてのレンタカー会社や店舗で対応しているわけではないので、予約前や契約時に必ず確認しましょう。
契約時の確認:営業時間外返却の可否
レンタカーを予約する際、または店舗で貸渡手続きをする際に、「営業時間外に返却したいのですが、可能ですか?」と必ず質問してください。ウェブサイトで予約する場合は、オプション選択や備考欄などで確認できることが多いです。もし不明な場合は、電話で直接問い合わせるのが確実です。
注意! 営業時間外返却が可能な場合でも、別途手数料がかかるケースや、特定のプランのみ対応という場合もあります。料金や条件もしっかり確認しておきましょう。
返却場所の指定:駐車場やキーボックスの場所
営業時間外返却が可能な場合、次に確認すべきは「どこに車を停めて、鍵をどうするか」です。
- 駐車場所:店舗の駐車場で良いのか、指定されたスペースがあるのかを確認します。特に、空港店舗などでは専用の返却レーンが設けられていることもあります。夜間は照明が少なく分かりにくい場合もあるので、事前に地図や案内図で場所を確認しておくと安心です。
- キーボックスの場所:車の鍵は、専用の「キーボックス」や「返却ポスト」に入れるのが一般的です。店舗の入口付近や壁などに設置されていることが多いですが、これも事前に場所を確認しておきましょう。「どこに入れるかわからない!」とならないように、貸渡時にスタッフに場所を教えてもらうのがベストです。
返却期限の確認:延滞料金発生を防ぐために
営業時間外に返却する場合でも、「返却期限」は守る必要があります。契約時に定められた返却日時までに、指定された場所に車を駐車し、鍵を返却する必要があります。
もし返却期限を過ぎてしまうと、延滞料金が発生します。交通渋滞なども考慮し、時間に余裕を持って返却場所に向かいましょう。「営業時間外だから、少しくらい遅れても大丈夫だろう」という油断は禁物です!
レンタカー会社の規約確認の重要性
営業時間外返却に関するルールは、レンタカー会社によって細かく異なります。例えば、
- ガソリンの給油ルール(満タン返し必須か、走行距離精算かなど)
- 返却後の車両確認のタイミング
- トラブル発生時の連絡方法
- 保険・補償の適用範囲
など、重要な項目がたくさんあります。契約書や貸渡証、レンタカー会社のウェブサイトなどで、利用規約をしっかり読んでおくことが、後々のトラブルを防ぐために非常に重要です。「読んだけどよくわからない…」という場合は、遠慮なくスタッフに質問しましょう。
2. レンタカー営業時間外返却の流れと手順
さあ、いよいよ返却です。慌てず、以下の手順で進めましょう。
1. 返却前の準備:忘れ物チェックと清掃
返却場所に向かう前に、車内の最終チェックを行いましょう。
- 忘れ物チェック:シートの上はもちろん、シート下、ドアポケット、グローブボックス、コンソールボックス、トランクなどを念入りに確認します。特に、スマホの充電ケーブルやETCカード、サングラスなどは忘れやすいアイテムです! 同乗者がいる場合は、お互いにチェックし合うと良いでしょう。
- 簡単な清掃:お菓子やパンの食べかす、空のペットボトル、レシートなどのゴミは、自分で持ち帰りましょう。次に利用する人が気持ちよく使えるように、最低限のマナーとして、車内を綺麗にしておくことをおすすめします。泥などでフロアマットがひどく汚れている場合は、軽く叩いて汚れを落とすだけでも印象が違います。
2. ガソリン満タン返し:給油場所とレシート
多くの場合、レンタカーは「ガソリン満タン」で返却する必要があります(契約内容によります)。
- 給油場所:返却店舗に一番近いガソリンスタンドで給油するのが基本です。事前に地図アプリなどで場所を確認しておきましょう。特に深夜や早朝は営業しているスタンドが限られるので、営業時間の確認も忘れずに。レンタカー会社によっては、指定のガソリンスタンドがある場合もあります。
- レシートの保管:給油したら、必ずレシートを受け取り、保管しておきましょう。これは、満タンにした証明となります。後日、レンタカー会社から給油量について問い合わせがあった場合などに必要になります。レシートは、日時、給油量、ガソリンスタンド名が記載されていることを確認してください。
3. 車内・外の最終確認:傷や汚れのチェック
指定された駐車スペースに車を停めたら、最終確認です。
- 車体のチェック:明るい場所(街灯の下など)で、車の周りを一周し、新たな傷やへこみができていないか確認します。出発前に撮影した写真と比較すると分かりやすいです。気になる箇所があれば、写真を撮っておきましょう。
- 車内のチェック:再度、忘れ物がないか確認します。ライトや室内灯が消えているかもチェックしましょう(バッテリー上がりの原因になります)。
4. キーの返却方法:キーボックス、ポスト、店舗
事前に確認した方法で、車の鍵を返却します。
- キーボックス・返却ポスト:指定されたボックスやポストに、車のキーを投入します。投入口を間違えないように注意しましょう。確実に投入したことを確認してください。
- 店舗の指定場所:稀に、店舗のドアの郵便受けなど、別の場所を指定されることもあります。指示に従って返却しましょう。
注意! 鍵をキーボックス等に入れ忘れて持ち帰ってしまわないように、最後にしっかり確認してくださいね!
5. 返却完了連絡:レンタカー会社への連絡手段
レンタカー会社によっては、キーを返却した後に電話やメールなどで「返却完了」の連絡を求められる場合があります。これも契約時に確認しておきましょう。連絡が必要な場合は、忘れずに行います。
6. 返却時の写真撮影:証拠保全のために
これは非常に重要です!スタッフの立ち会いがない営業時間外返却では、返却時の車の状態を証明する「証拠」を残しておくことが、後々のトラブル回避につながります。以下の写真を撮影しておくことを強く推奨します。
- 車体全体(前後左右):傷やへこみがないことを示すために、車の四方から撮影します。ナンバープレートも写るようにしましょう。
- メーターパネル:最終走行距離がわかるように撮影します。
- ガソリンメーター:満タンになっていることがわかるように撮影します。
- 気になる箇所:もし、利用中にできたものではないか気になる傷や汚れがあれば、その部分をアップで撮影しておきましょう。
- 駐車場所:指定された場所に正しく駐車していることがわかるように、周囲の状況も含めて撮影しておくとより安心です。
これらの写真は、日時が記録されるスマートフォンなどで撮影し、返却手続きが完全に完了し、精算が終わるまで大切に保管しておきましょう。
3. レンタカー営業時間外返却でよくあるトラブルと対策
便利な営業時間外返却ですが、ちょっとした不注意からトラブルに発展することも…。よくあるトラブルと、その対策を知っておきましょう。
車の傷・へこみ:返却時の確認不足を防ぐ
- トラブル例:返却後、レンタカー会社から「利用中にできたと思われる傷がある」と連絡があり、修理代を請求される。
- 原因:出発前や返却時の確認不足、運転中の不注意。
- 対策:
- 出発前に必ずスタッフと一緒に傷の有無を確認し、記録(貸渡証への記載など)を残す。自分でも写真を撮っておく。
- 返却時にも明るい場所で車体を入念にチェックし、写真を撮影する(上記参照)。
- 慣れない車なので、慎重な運転を心がける。狭い道や駐車場では特に注意する。
忘れ物:事前に確認し、持ち物リストを活用
- トラブル例:返却後に、車内に大切なものを忘れたことに気づく。営業時間外なのですぐに取りに行けない。
- 原因:返却前の確認不足、慌てていた。
- 対策:
- 返却前に、チェックリストを作成して、忘れ物がないか確認する。
- 上記「返却前の準備」で挙げた箇所(シート下、トランクなど)を指差し確認する。
- 同乗者がいる場合は、お互いに声を掛け合って確認する。
- 時間に余裕を持って返却作業を行う。
鍵の紛失:落ち着いて対応、連絡先を確認
- トラブル例:キーボックスに入れようとしたら、鍵が見当たらない!
- 原因:ポケットから落とした、どこかに置き忘れた。
- 対策:
- 鍵の保管場所を決めておく(バッグの特定のポケットなど)。
- もし紛失に気づいたら、まずは落ち着いて身の回りや立ち寄った場所を探す。
- 見つからない場合は、レンタカー会社の緊急連絡先に電話して指示を仰ぐ。事前に連絡先を控えておくことが重要。
バッテリー上がり:ライトの消し忘れに注意
- トラブル例:返却手続きを終えたが、後日、ライトの消し忘れでバッテリーが上がってしまったと連絡が来る。
- 原因:ヘッドライト、スモールライト、室内灯などの消し忘れ。
- 対策:
- 車を離れる前に、必ずライト類が全て消えているか指差し確認する習慣をつける。
- 最近の車はオートライト機能が付いていることが多いですが、過信せず、自分の目で確認する。
延滞料金:返却時間に遅れないように注意
- トラブル例:渋滞に巻き込まれ、契約した返却時間に間に合わなかったため、延滞料金を請求された。
- 原因:時間の見積もりが甘かった、予期せぬ交通状況。
- 対策:
- 返却場所までの所要時間や交通情報を事前に調べ、時間に十分な余裕を持ったスケジュールを立てる。
- もし遅れそうな場合は、わかった時点ですぐにレンタカー会社に連絡する(ただし、営業時間外だと連絡がつかない可能性も)。
返却後のトラブル:レンタカー会社への連絡
- トラブル例:返却したはずなのに、数日経っても返却確認の連絡がない。身に覚えのない追加料金を請求された。
- 原因:レンタカー会社側の確認漏れ、精算ミス、利用者側の手続き不備など。
- 対策:
- 返却時に撮影した写真やガソリンのレシートを保管しておく。
- 返却後、数日経っても連絡がない場合や、送られてきた明細に不明な点がある場合は、速やかにレンタカー会社に問い合わせる。
- 契約書や貸渡証も、精算が完了するまで保管しておく。
4. 【重要】レンタカー営業時間外返却の注意点
営業時間外の返却では、万が一の事態に備えておくことが特に重要になります。以下の点に注意してください。
事故・故障時の対応:営業時間外の連絡先確認
もし、返却に向かう途中や、駐車場で操作中に事故を起こしてしまったり、車が故障してしまったりした場合、通常の営業時間内とは対応が異なります。
- 最優先は警察への連絡(事故の場合):怪我人がいる場合は救急車も手配します。これは時間帯に関わらず必須です。
- レンタカー会社への連絡:営業時間外でも繋がる「緊急連絡先」が必ず用意されています。貸渡証や契約書、車内に貼られているステッカーなどで番号を確認し、必ず連絡して指示を仰ぎましょう。
- 勝手に修理しない:自己判断でレッカーを手配したり、修理工場に持ち込んだりしてはいけません。必ずレンタカー会社の指示に従ってください。
事前に緊急連絡先を携帯電話に登録しておくと、いざという時に慌てずに済みます。
緊急連絡先の確認:ロードサービスの手配
バッテリー上がりやパンク、キーの閉じ込みなど、走行不能になるほどのトラブルでなくても、ロードサービスが必要になる場合があります。レンタカーの保険にはロードサービスが付帯していることが多いですが、その連絡先も事前に確認しておきましょう。JAFなどの会員であれば、そちらの連絡先も控えておくと安心です。
保険の適用:内容を事前に確認
レンタカー利用時に加入する自動車保険や車両・対物事故免責額補償制度(CDW)、ノンオペレーションチャージ(NOC)の支払い免除制度など、補償内容は必ず事前に確認しておきましょう。
- 営業時間外に発生した事故やトラブルでも、保険や補償が適用されるのか?
- 自己負担額はいくらになるのか?
- NOCは発生するのか?(補償に加入しているか?)
特にNOCは、車の修理期間中の営業補償として請求されるもので、事故や利用者の過失による汚損・破損があった場合に発生します。NOCの支払い免除制度に加入していないと、数万円単位の負担が発生する可能性があるので注意が必要です。
防犯対策:安全な場所に駐車、貴重品管理
営業時間外の返却では、人気のない駐車場に車を停めることもあります。
- 駐車場所の安全性:指定された駐車場所が、なるべく明るく、人目につきやすい場所か確認しましょう。もし、極端に暗い場所や、治安に不安を感じるような場所であれば、可能であれば事前にレンタカー会社に相談してみるのも一つです。
- 貴重品は残さない:車内に現金、カード類、スマートフォン、パソコン、バッグなどの貴重品は絶対に放置しないでください。短時間であっても車上荒らしに遭うリスクがあります。
- 確実な施錠:車を離れる際は、全てのドア、トランクが確実にロックされているか確認しましょう。
5. 安心・安全なレンタカー営業時間外返却のための最終チェック
最後に、安心して営業時間外返却を終えるためのポイントをまとめます。
チェックリストの活用:返却前に再確認
人間、どうしても忘れてしまうことがあります。返却前に確認すべき項目をリスト化しておくと、ミスを防げます。簡単なチェックリスト例を作成しましたので、参考にしてください。
| 確認項目 | チェック |
|---|---|
| 忘れ物はないか(シート、シート下、ポケット、トランク等) | □ |
| 車内のゴミは片付けたか | □ |
| ガソリンは満タンか(契約による) | □ |
| 給油レシートは保管したか | □ |
| 車体に新たな傷やへこみはないか | □ |
| ライト類(ヘッドライト、室内灯等)は消えているか | □ |
| 指定の場所に駐車したか | □ |
| 返却時の写真(車体、メーター、ガソリンメーター等)を撮影したか | □ |
| 窓は完全に閉まっているか | □ |
| ドア・トランクは確実に施錠したか | □ |
| キーを指定の場所(キーボックス等)に返却したか | □ |
| (必要な場合)レンタカー会社への返却完了連絡をしたか | □ |
| 緊急連絡先を控えているか | □ |
※このチェックリストは一例です。ご利用のレンタカー会社の指示に従ってください。
レンタカー会社のサポート:不明点は事前に確認
少しでも疑問や不安な点があれば、必ず出発前や貸渡時にレンタカー会社のスタッフに確認しておきましょう。「たぶん大丈夫だろう」という思い込みが、トラブルの原因になることもあります。親切に教えてくれるはずなので、遠慮なく質問してください。
時間に余裕を持った返却計画
何度も触れていますが、時間に余裕を持つことは何よりも大切です。返却場所までの移動時間、ガソリンスタンドを探す時間、最終チェックの時間などを考慮し、最低でも30分~1時間程度の余裕を見ておくと安心です。焦ると確認漏れや事故のリスクが高まります。
返却後の確認:領収書、明細書の保管
返却手続きが完了し、後日レンタカー会社から利用明細書や領収書が送られてきたら(またはウェブサイトで確認できたら)、内容をしっかり確認しましょう。
- 利用期間や料金に間違いはないか?
- 身に覚えのない追加料金(給油代行手数料、延滞料金など)が請求されていないか?
もし不明な点があれば、すぐにレンタカー会社に問い合わせましょう。明細書や領収書、そして返却時に撮影した写真や給油レシートは、念のためしばらくの間(少なくとも次のカード請求などで確定するまで)保管しておくことをおすすめします。
まとめ:スムーズな返却で快適なレンタカー利用を
レンタカーの営業時間外返却は、時間を有効に使いたい利用者にとって非常に便利なシステムです。しかし、スタッフの立ち会いがない分、利用者自身が責任を持って、事前の確認と準備、そして丁寧な返却作業を行う必要があります。
この記事で紹介したポイントや注意点をしっかり押さえておけば、トラブルを未然に防ぎ、安心して営業時間外返却を利用できるはずです。ルールを守って、快適なレンタカーライフを楽しんでくださいね!


